ASU(アリゾナ州立大学)でヒアリング

この日はASUに行って、大学内でヒアリングを行いました。
まず、一周間の予定と、質問の内容などを固めて、最終的にどのようなアウトプットにするかについて考えます。
大学内を見渡すと、大学生以外にも、年齢層高めの方、アメリカ以外からの留学生もいたので、一週間をここを拠点にしてリサーチを行おうと決めます。
大学内に知り合いはいないため、とにかく一人で座っている人に声かけを行って、情報を集めます。
側から見たら、ナンパをしている変な日本人です。笑
ただ、これがとても勉強になり、どのように声かけをすると質問に答えてくれるのか。英語の言い回しはどうしたらいいのかなど、とにかく話しかけてみるという行動はすごく大切なことだと感じました。
実際の現地の声を聞いてわかる、メルカリの現状

声かけを行っていると、快く対応してくれるアメリカ人の学生からヒアリングを行うことができました。
彼らは大学3年生で日頃からインターネットを使って、ショッピングを行うとのこと。とりあえず色々聞いてみようと思い、事前に考えておいた質問を投げかけます。
- 日頃ネットショッピングを行うときはどんなサービスを使うのか
- メルカリについて知っているか
- 不用品が出た際はどのような方法で解決しているのか
- メルカリのインターフェースを見てどのように感じるか(使いやすいかどうか)
- ネットショッピングをしたときに配送方法はいつもどのようになっているのか
とりあえず、これらのアプローチから質問しました。
彼らは日頃ショッピングする際は、Amazon,ebayを使って買い物をするらしく、頻度的には月に4回程度で、本を買うならAmazon、服や文房具などはebayで買うとのこと。
肝心のメルカリについては全く知らなかったらしく、実際に見せてみると、とても反応がいい。つまり、UIやUXの部分を改善するというよりは、単純に知られらてないから使われていないという結論になります。
事前に考えていたアウトプットとしては、アプリを初めて触ったときのタッチポイント(画面のどのあたりを触っているのか)のデータをとって、UIを改善したものを作成しようと考えていたので、改善すべき点はここではないという考えに至りました。
さらにヒアリングを進めていくえ上で、アメリカ人がネットでショッピングをする際に一番求められるのは、とにかくリアルより安いという点ということ。
例えば、4色のカラーペンが搭載されているペン一本にしても、数ドルやすいだけで、リアルな店舗ではなくネットで買ったりするらしく、リアルとネットの価格を比較して購入場所を決めるという点では、アメリカも日本と同じような印象を受けました。
アメリカのショッピングモールを見学

実際にアメリカ人がショッピングする際に、どのような物をどのような価格帯で購入しているのか知りたく、ショッピングモール「Arizona Mills」を訪れました。
雰囲気としては、日本のイオンモールやアウトレットモールような形に近く、さまざまなブランド点が軒を連ねています。
人気のブランド品のお店と共に、他の店舗よりも人が多く入っており、きになる店がありました。
それがこの「ロス・ドレス・フォー・レス (Ross Dress for Less)」ってお店。

この店は全米展開する衣料品のディスカウントストアらしく、有名ブランドのレディース、メンズ、キッズアイテムが格安で販売されていました。
陳列している商品としては、メルカリで販売されているものとおおよそ被っており、実際に多くの人が訪れていることから、ブランド品で値下げされたものなどは需要がとても高いことがわかります。
調べてみると、この店は
- 前シーズンの売れ残りや在庫処分品を仕入れて販売するので格安で買うことができる。品質は問題なし。
- 商品は衣料品だけでなく、シューズやアクセサリー、アクセサリーから、キッチンアイテムなどの家庭用品、生活雑貨までいろいろ。
- 日本人観光客があまり多くない。
など、リアル店舗としては、メルカリの競合であるといえます。
今日のまとめ
色々ヒアリングしてわかったことをまとめると以下のような感じです。
- メルカリは知名度が低い。(というかほぼ知られていない)
- ただ、知られればしっかりと使ってもらえそうなポテンシャルを秘めている(アプリ自体は高評価)
- リアル店舗にも、競合があり、ここの顧客にリーチできれば、さらにメルカリが広がる可能性がある
明日ももう少しヒアリングを行って、次は競合アプリや宅配のシステムなどの目線からリサーチしようと思います。